【車券実践つき】競輪の予想の仕方はどうすればいい?おすすめの車券術を伝授!

競輪予想実践

競輪を予想しようと考えて、公式ウェブサイトを開いてすぐに迷います。勝率があり、2連対率があり、3連対率があり、競走得点があってラインがあって直近の成績まで書いてあって、結果的に何を見れば当たるのかがまるでわからないからです。

かといって、当てずっぽうで買ってもそうそう当たるものではありませんし、何より予想する楽しみが失われてしまいます。

それでは、いったいどのように買えばいいのでしょうか。どうやって車券にアプローチすれば、競輪予想を最高に楽しむことができるのでしょうか。

この記事では、競輪の大きな楽しみのひとつである予想の仕方について、ロジカルな視点から考えていきます。

競輪はまず当てるところから始める

競輪の車券の券種について、正確に把握できているでしょうか。競輪の車券は「2車複」「2車単」「3連複」「3連単」「2枠連」「ワイド」、さらに9車立ての場合には「2枠複」「2枠単」が発売されています。

これらの券種について、どこから入るかが予想の入り口です。もちろん、レースによって最適な券種を選べるのがプロフェッショナルですが、そこまでストイックにやれるようなら苦労はしません。

当てる喜びを味わいつつ、良い感じの配当も手にすることで、競輪の楽しみは見えてきます。

3連複から始めてみませんか?

そこで、この記事では「3連複」を最初に始める券種としておすすめします。3連複とはどういう車券かをご存じない方のために説明すると、1着2着3着と上位3つに入る選手を順番に関係なく当てる車券です。

「3連単」は順番まで当てなければいけないため、配当こそ高くなるものの、非常に難易度が高くなります。それに比べて、「3連複」は順番に関係なく選んでさえいれば当たりになるので、敷居が低いのが特徴といえるでしょう。

一方で、配当が安すぎると「もっと高くもらえる車券を買っておけば良かった」となりやすいものです。3連複は、その点で配当もしっかりしたものがもらえるパターンがあるため、とてもおすすめの車券になります。

さらに、3着まで当てる意識を初めのうちから持っておくことで、いずれ3連単に挑戦したいと考えた時にスムーズに移行できるのも、3連複メインで予想するメリットです。

1着2着を順番関係なく当てる2車複と、1着2着を順番どおりに当てる2車単では、3着候補を選ぶ力が養われません。

これは1着から3着に入る2人を選ぶワイドでも同様で、簡単そうに見える車券ほど、後々にさらに深く競輪を知りたいと思った時に苦労することになってしまいます。そうした観点から考えても、3連複は最良の入門車券と位置づけられるでしょう。

競輪の予想の基本は3連複

実は、3車選ぶ3連複のほうが、2車しか選ばない2車単よりも難易度が低いことがあります。そもそも、2車単や3連単といった「単」系の車券は、順番をしっかり当てなければいけないため、とても厳格な予想の力が必要になります。

そうした面から考えると、順番を考えなくていい2車複や3連複は、「何はともあれ上位に来る選手」を見極める力を育成する点で有用です。

競輪における着差は多くが微差であり、ちょっとした展開のアヤ、選手の体調、ぶつかり合いによるスピードの加速減速で結果は変わります。そういう意味で、どんなにプロフェッショナルな予想家であっても、百発百中は不可能といえるでしょう。

一方で、2車複というのはパターンが少ない分だけ、的中の払い戻しも少ない額となります、まして2車複や2車単は車券を知り抜いた勝負師が多く利用するため、オッズが偏ったものになりがちです。

そうした狩場を選ぶよりは、3連複という売上票数もそこそこある場所で、穴目が1車来たら悪くない配当がもらえる戦い方をやったほうが、健全な遊び方ができるというものです。

実は難易度が高いワイド車券

ここまでの説明で、なんとなく気づいた方もいらっしゃるかもしれません。ワイド車券は最も簡単だからこそ、最も難しいのかもしれないと。

お気づきのとおりです。ワイドは1着から3着に入る2人の選手を選ぶ車券であり、9車立てならば36通りのうち3通りで12分の1、7車立てならば21通りのうち3通りで7分の1もの的中率がある車券です。

最も組み合わせの多い3連単だと、7車立てでも210通りあって、そのうち1通りしか正解はないわけですから、当たりやすさの差は歴然といっていいでしょう。

それほどに当たりやすいワイド車券は、当てたいという欲望を達成するには最適な車券です。しかしながら、車券でちゃんと配当も得たいと考えるならば、これほど困難な選択もありません。

車券のプロが強く張ってくるところでは、2.0倍(200円)の配当を得るのさえ一苦労です。もちろん、ワイドでも荒れることは往々にしてあります。しかし、その荒れ方に見合わぬ配当しか得られないため、結果的に他の券種に比べて損をしてしまいます。

ワイド車券は楽な道のように見えて、実はとてつもなくつらい茨の道です。その点について考えておくと、つい当たりやすさに釣られて迷い込み、さらなる負けの連鎖に叩き込まれるのを防げます。

オカルトではない数字の理論

競輪の予想の仕方として、3連複という券種から入るのが上策ということがわかりました。しかし、どこからどういうふうに予想を組み立てればいいのかは、まだ解決できていない重要な問題です。

もちろん、適当に選んでしまうのは、もったいないことです。予想こそが競輪の楽しさであり、醍醐味なのですから、それを削ってはレースの楽しみまでも半減してしまうでしょう。

そこでおすすめするのが、自分の中に一定のルールを設けるという考え方です。とりわけ数字のルールを作ることによって、車券予想の枠組みができあがる効果が期待できます。

番組編成者の意図を読み解く

競輪の「番組」と呼ばれる選手たちの各レースの編成は、各競輪場の担当者が決定しています。その番組作成によって、どのレースもできるだけファンに楽しんでもらえるよう、なるべく戦力のバランスに配慮しているともいえるでしょう。

一方で、ホームバンク、すなわち地元選手を優遇するような番組が組まれることもあります。競輪というのは地場に密着した競技であり、人情味がひとつの要素となっているくらい、地元選手というのは重要な要素です。

このため、番組を組む側がなるべく地元の選手やファンにとって期待ができるような番組を組むケースがあります。もちろん、運営側が表立ってそんなことを言うはずもありませんが、そうした意図が「透けて」見えてくるものです。

このように、番組作成が完全なランダムではなく人の意志が介在することによって、何が起こるのかを考えてみましょう。すなわち、ある程度の出目の散らばりです。

競輪はインが有利って本当ですか?

競輪のレースを見てみればわかるのですが、現代ではスタートが重要になるパターンはあまり多くありません。どうあっても誘導の選手の直後を取りたい場合、インが有利になる程度です。

そうした観点から考えると、馬場の状況によって有利不利が変わる競馬や、そもそもインが絶対的に有利なボートレース(競艇)に比べて、競輪における枠順は大きく戦況を左右しないと表現できます。

一方で、インというよりは、内枠3選手が重要であるという考え方はできます。とりわけ9車立てであれば、その重要性はさらに増すでしょう。なぜなら、2枠複や2枠単において、1番車から3番車までは1枠に1車だけになるからです。

こうなると、番組編成の意図を感じ、そこに対応した車券戦術を考えるのが、競輪予想を楽しみつつ当てて、しかも「稼ぐ」近道と言ってもいいかもしれません。

【車券実践】インとアウトから選んでみよう

そこで提案する買い方のサンプルが、「バランス買い3連複」です。わかりやすくするため、以下に内容を箇条書きで示してみましょう。

  1. 1~3番車の競走得点が高い選手2人を対象とする。
  2. 4~9番車の決まり手の「差し」が多い選手3人を対象とする。
  3. 1と2で選んだ選手5人の3連複BOX10点を買う。

とてもシンプルでしょう。これで当たるのか。ちゃんとプラスになるのかと疑問をお持ちかもしれません。そこで、サンプルケースとして、2020年11月18日、小倉競輪で行われたG1競走、朝日新聞社杯競輪祭の初日で試してみたものを以下に掲示します。

1R:的中(1,990円)
2R:不的中
3R:不的中
4R:不的中
5R:的中(8,620円)
6R:的中(410円)
7R:不的中
8R:不的中

投資:8,000円
払戻:11,020円
回収率:137.7%

このように、余裕のプラス計上になるうえ、8R中で3Rを的中させられました。配当と的中のバランスが良い3連複の性格を活かせている結果ではないでしょうか。なお、9Rから12Rは7車立てのガールズケイリンとなるため、こちらの方法からは除外しました。

しかし、新型コロナウイルス対策の中にあっては、7車立てのほうが多いのも実情です。そこで、お手軽な7車立て応用バージョンも解説します。

  1. 1~3番車の3連対率が高い選手2人を対象とする。
  2. 4~9番車の3連対率が高い選手2人を対象とする。
  3. 1と2で選んだ選手4人の3連複BOX4点を買う。

基準が統一されて、さらにわかりやすくなりました。この理論を用いて、先程は見合わせた2020年11月18日小倉競輪の9Rから12Rも想定してみましょう。

9R:的中(1,010円)
10R:的中(250円)
11R:不的中
12R:的中(520円)

投資:1,600円
払戻:1,780円
回収率:111.2%

波乱となった11Rこそ取り逃したものの、他の3Rは見事に的中し、回収率もプラスになりました。3連対率が高い選手は人気しやすい傾向にありますが、それでも悪くない配当になるパターンもあるのが3連複の魅力です。

2020年11月18日小倉競輪出走表一覧 – Kドリームス
https://keirin.kdreams.jp/kokura/racecard/81202011180100/

検証しやすいページのリンクを上記に貼っておきますので、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

予想が楽しいと競輪も楽しい

競輪はそれそのものが面白い競技ですが、せっかくなら予想してお金を賭けることで、いよいよ楽しさは膨れ上がります。しかし、買った車券が外れてばかりだと、心は荒みますし、財布の中身もどんどん軽くなってしまうでしょう。

そんな時は、まず当てる予想に立ち返って、競輪の面白さを思い出すことをおすすめします。すなわち、当たる予想こそが良い予想ということです。儲かる予想は、当たる予想の先にあるわけですから、原点に立ち返るのは決して悪くない選択肢です。

また、これから競輪を始めてみようという方も、ぜひこの記事で紹介した予想法を参考にしていただいて、自分ならではの理論を組み立ててみてください。

それこそが、競輪の醍醐味であり、また競輪を予想する愉楽そのものであり、何度も何度も試したくなる最高のエンタテインメントであるといえるでしょう。